【キャンプ初心者向け】失敗しないテントの選び方とポイント

アウトドア

これからキャンプを始めたい。テントを購入しようと思うけど選び方がわからない。
そんな方向けに、テントを選ぶ際の押さえておくべきポイントを紹介します。

キャンプ歴30年の筆者は、過去に10点ほどのテントを購入。
初めてキャンプに来る仲間にも多くのアドバイスをしてきた。
そんな自分がテントを選ぶ際に見ている項目やチェックするべきポイントを紹介していきます。

テント選びのポイント

テントの選び方を間違えると、買いなおすにはなかなか痛い出費になります。
以下のポイントを押さえてテントは選ぶとよいでしょう。

形状を選ぶ

一口にテントといっても形状は様々。
ここでは、テントをメジャーな3種類にわけて紹介。
まずは、自分に合った形状を選ぼう。

1. ドーム型テント

ドーム型テントは、最もポピュラーなタイプです。
ドームテントは、2本~6本ほどのポールを本体のスリーブやフックにセットするだけで自立する。
ポールを半円上に曲げ、その弾力性とテント本体のテンションで半円状のドームを形成する。
コンパクトに収納できる上、設営、撤収も簡単なので人気だ。

強度があり、風に強いうえ、居住性が高く1人用からファミリー向けまで種類が豊富。

2. ワンポール型テント(ティピ)

ワンポールテントは、真ん中に1本のポールを立てて、その周りをテント本体の生地で覆っていく円錐型のテント。
トンガリ屋根がトレードマークでその愛らしい形状から女性にも人気だ。
ポールが少ない分だけ比較的軽量で、コンパクトに収納できるのも魅力。

ただし、本体を地面に固定しないと自立しないため、立てる場所を選ぶ必要がある。
また、構造上、前室(玄関、土間となるスペース)がなく、靴などが濡れないように対策が必要だ。
雨天時を考慮するなら、タープを活用するか、ひさしの付いている物を選ぶとよいだろう。

自立式?非自立式?テントのタイプについて。
テントには、自立式と非自立式があります。
ワンポール型のティピなどの場合は、ポールをテント本体のテンションで建てます。
したがって、地面にペグが刺さらない場所や砂地では立てるのが難しい。
一方で、ロッジ型やドーム型はテントとポールを組み合わせることで自立するため場所を選ばない。

例えばこんなシーンで役立つ。
テントを設営したけど、思ったより位置や角度が悪い。(キャンプあるあるだ。)
そんな時、自立式ならば四隅のペグを抜いて、ズルズルと引きずって移動させれば簡単に場所を移動できる。
非自立式は、いちから立て直す必要がありめんどうである。
非自立式を選ぶ場合は、事前のレイアウト設計が大切だ。

3. ロッジ型テント(ツールーム型)

ロッジ型テントは、居住性の高さが魅力の大型テント。
前室と寝室が分かれており、家族全員の靴を脱ぐ土間スペースを十分に確保できる。
テーブルや椅子を設置できるほどの広い前室があるタイプもあり、タープが無くてもリビングスペースができるのは魅力だ。
また、天井が高く広いうえ、ほぼ垂直に壁が立つので、壁際まで人が立つことができる。
つまり、居住スペースを有効に活用することができるテントだ。

難点は、ロッジ型テントやワンポール型テントに比べ、重量が重く収納してもかなり大きい。設営にやや時間がかかるのも難点だ。
快適性を重視したファミリーキャンプで、車で行くのであればぜひおすすめしたい。

シングル?ダブル?本体の違いについて。
テントには、ダブルウォールとシングルウォールがあります。
ダブルウォールは、本体と防水性のあるフライシートに分かれた二重構造のタイプ。
シングルウォールは、フライシートがなく本体に防水性を持たせたタイプだ。
雨や湿気の多い日本では、フライシートが結露しても内側が直接濡れずに済むダブルウォールが断然おすすめ。
ワンポールテントに多いシングルウォールは、内側が結露する場合があるので、シュラフなどが濡れないように注意。

人数にあった広さを選ぶ

テントの選び方として最も重視するべきは利用人数に適した広さだ。

テントには基本的に「〇人用」と収容人数が表記されているが最大収容人数の場合がほとんど。
広さを十分に考慮するなら「収容人数より多め」で選ぶのがよいでしょう。
ただし、山岳用のテントなら表示人数でぎゅうぎゅう詰め状態だが、オートキャンプ用の大型テントでは余裕のある設計になっている場合が多い。

選ぶべき基準は「寝るスペース」と「荷物の収容スペース」を考慮すればよいでしょう。
大人一人が寝るのに十分な広さは60cm×200cmと覚えておこう。
※一般成人男性の平均的な肩幅が約45cm。したがって最低でも人当たりの横幅は60cm欲しい。
ちなみに一般的なシングルサイズのベットで97cmセミダブルで120cm
60cmだとシングルの約3分の2程度、セミダブルなら半分だ。
余裕をもって寝たいなら一人当たりの横幅は80cmは欲しいですね。

縦は、身長を基準にすれば200cmもあれば十分。(※一般的なベットサイズは195cm)

つまり3人で寝る場合、横60cm×3人=180cm 横180cm×200cmもあれば十分3人で寝ることができる。
そこに収納スペースを足して広さを選ぶをよいでしょう。

各メーカーのサイトには、仕様としてサイズが記載されています。
このサイズが外寸なのか、内寸(インナーサイズ)なのかは要注意。
また、インナーサイズでも前室(テントに設置された土間のようなスペース)が含まれている場合もありますの注意しましょう。

収容人数とJIS規格について。
テントの収容人数はJIS規格にのっとったものと書かれている場合もあるが、実はこの規格は1999年に廃止されている。つまり、現在は各ブランドの基準で表記されているので注意が必要です。各社の基準を調べてみたところ、一人当たり横45~60cmで計算されており統一はされていないようです。
中には横80cmで計算されたテントもあり、「収容人数 + 1人 = 利用人数」の基準だけで選ぶと広すぎる場合もあるので注意しましょう。

天井の高さをチェックして選ぼう

テントの選び方では、高さも重要なポイントになります。
ロッジ型の場合は高さが高いのであまり心配はいりませんが、ドーム型の場合は高さがまちまち。

立っても余裕のある高さが欲しいのなら180cmは欲しいところでしょう。
座った状態を考えると少なくても100cmは高さがないとかなりきつい状態になる。

※補足:座高の平均値。身長160cmで86cm、身長170cmで90cm。

また、ワンポール型(ティピ)の場合、構造上、端に向かうほど高さがどんどん低くなります。
したがって有効なスペースが狭くなってしまうことも考慮しましょう。

初心者は設営のしやすさも考慮して選ぼう

テントは設営が簡単なほうが当然楽である。設営がしやすいということは撤収も楽なのだ。
ただし、ロッジ型テントのように設営がやや大変でも、使用時の利便性・快適性が大事だと思う人もいるだろう。
どちらが良いかはあなたのスタイルしだいだ。
テント設営の速さと簡単さを追求するならば、クロスフレームのドーム型がおすすめだ。とくにスリーブ式は一人でも素早く簡単に設営することができる。
ただし、比較的小さいタイプのスリーブ式なら設営も簡単だが、大型のドーム型は高さが高い分だけ全体に圧力がかかり設営が大変だ。ポールの一端がなかなかはまらずに苦労する場合がある。
この点を考慮するならば、大型の場合はロッジ型のような吊り下げ式テントがよいだろう。

スリーブ式、吊り下げ式とは
スリーブ式とは、ポールをテントに差し込む部分が袋とじのような筒になっているタイプだ。
(これに対して)吊り下げ式はポールを立ち上げてからテントをフックでひっかけて設営するタイプ。
最近のテントでは天井部分がスリーブ式で、側面が吊り下げ式になっているものも多い。

耐水圧をチェック

耐水圧とは、生地に染み込もうとする水の力を抑える性能の数値。
つまり雨や湿気に対してどれくらい耐えられるのかという基準地です。

有名ブランドの一般的なテントの場合、耐水圧が確保されている場合がほとんど。
ファミリーキャンプ向けに、テントを選ぶ際にはあまり心配する必要はないでしょう。

雪山などの寒冷地や山岳キャンプなどの場合は、しっかりと確認しましょう。

一般的な目安は以下のとおりです。
小雨・・・300mm
中雨・・・2,000mm
大雨・・・10,000mm
 嵐・・・20,000mm

※参考までに傘の耐水圧は、250mm程度。

テントの場合、フライシートとテント本体のフロア(ボトム、床)に関わってきます。
フライシートで1.000mm、地面に接するボトムの場合は1,500mmもあればよほどの大雨でなければ対応できるでしょう。
※ボトムの耐水圧が記載されていないテントが多い。

ちなみに耐水圧は高ければ高いほど良いわけではありません。
耐水圧が高いと通気性が悪いと言われています。
その場合は、ベンチレーションと呼ばれる換気窓やメッシュドアなどの通気性を高める仕組みも確認してみてください。

春夏秋冬、オールシーズン同じテントで大丈夫?
ひとつのテントで春夏秋冬、使えるのか気になる人もいるだろう。
結論から言えばダメだ。
夏のキャンプならばメッシュを多用したテントは通気性が高く非常にありがたい。冬用ならば素材に厚み、保温性がほしいところだ。
とはいえ、それはあくまで雪山、山岳などのハードな環境を考慮した場合の話だ。
春夏秋のキャンプなら、さほど気にする必要はないだろう。問題は冬だ。
テントには、4シーズン対応、3シーズン対応などの表示がある。(ない物もある)
3シーズン対応で冬キャンプはできないのかと言えばできる。寝袋を冬用の保温性の高いものにするなどで対応すればよい。逆に冬用での夏キャンプは暑すぎてどうにもならない。選ぶなら春夏秋を基準に選ぶとよいだろう。
とはいえ、初心者に冬キャンプはおすすめできない。まずは春夏秋の3シーズンでキャンプに慣れてほしい。

私ならこのテントを買う

まず、ここでおすすめするテントは、私が所持していないものだと言うことを正直に話しておこう。
私はすでにテントを3つ持っているので、新たに買う予定はない。

ここでは、
もしも私が初心者で、これからキャンプを始めるならこれを買うっというテントを紹介したい。
想定は、家族4人のファミリーキャンプをイメージしています。

スノーピーク(snow peak) エントリーパック TT

出典:amazon.jp

私がキャンプをこれから始めるならこれを買う。
テント単体ではなく、タープもセットだが構造がよく考えられていて良い。

まずスノーピークというブランドが良い。
スノーピークは、我が家では「先生」と呼ぶほど、イメージが良い日本のアウトドア製品メーカー。
製品の品質がとにかく高い。
特にカトラリー(スプーンやフォーク)などの金属製品は芸術だと思う。
その分お値段も高く、貧乏人の私にはなかなか手が出せない。
長くキャンプをするなら、テントは多少高くても品質の良い物を買ってほしい。
中途半端な製品を買って、買いなおす羽目になると痛い出費になる。
このブランドでこの機能なら長く使える。
また、タープとセットでこの値段なら十分納得できる。

セットならではの構造で、快適な空間が作れそう。
キャンプを始めるならテントは絶対に必要でしょう。
タープは最初は無くてもキャンプはできるが、快適に過ごすなら必要になる。
どうせいつかタープを買うならこのセットが良いと思う。

出典:amazon.jp

理由は、このセットの構造。
おそらくタープとテントをこの配置で張ることを前提として、作られているのだろう。
寝室から前室、タープと、雨でも濡れず移動できる空間が作れそうだ。
タープ側面が下がっており、横風からの煩わしさも軽減できる。
違うメーカーのテントとタープの組み合わせではこの空間をつくるのは難しい。

また、テントの前室を見ると、側面に出入り口が付いている。
一般的なテントにはなかなか見られない珍しい構造だ。
このテントとタープの配置だと側面への迂回が面倒だろう。
その欠点を除くために、側面に出入口を配置したのでしょうね。
良く考えられた構造だ。

余談だが、他社メーカーでもタープとテントを組み合わせることを想定した製品は多い。
例えば、コールマンのバイザードームスカイリーフ300とスクリーンキャノピージョイントタープIIIの組み合わせ。
こちらも連結すれば、雨に濡れることなく快適に移動できる空間を作れる。
ただしこのスノーピークのセットに比べると、側面出口はないし、見た目もアレだ。
そういった意味では、テント選びには、事前にタープも考慮しておくと良いかもしれない。

出典:amazon.jp

4人でも十分な広さが確保できている。
上記でも書いたが、快適に眠る横幅が一人60cmとして、4人なら240cm。
285cmもある本品なら一人70cmはとれるので、広さは十分だろう。

個人的に思うこのセット欠点は、その大きさ。
タープとテントを張った時の全長が1,640cmはデカい。
日本オートキャンプ協会発行の「オートキャンプ管理運営マニュアル」によると、個別サイトの面積は100㎡が最低目安。
つまり10m×10mの区画だと、この配置ではテントとタープは張れないことになるな。
このテントを買った場合、区画がやや広めのキャンプ場を選ぶことになる。

個人的にこれだけは言いたい。
公開しているサイズ情報に、張り綱のスペースも含めて表示している点が優しいですね。
他社メーカーでは張り綱のスペースを計算せずにサイズを表示している場合がほとんど。
そういう点でもスノーピークは印象が良い。

コールマン(Coleman) ワンポールテント エクスカーションティピ 325

ワンポールならこれ!
2019年4月25日発売予定の製品。
ワンポールでこのカラーは欲しい。
センターにポールがある点も踏まえれば4人で寝るには少し厳しい。
3人向けだろう。

あとがき

キャンプには欠かせない必須アイテムのテント。そんなテント選びの参考になったでしょうか。
後は自分のキャンプスタイルや価格帯、デザインなども併せて考慮するとよいでしょう。

それでは、自分にあったテントを選んで快適なキャンプを楽しみましょう。
最後まで読んでくれてありがとう。