【キャンプ初心者向け】失敗しないタープの選び方と必要性について

アウトドア

キャンプ初心者でタープを買おうか迷っている。
購入したいが選び方がよくわからない。

そんな方に向けてタープは本当に必要なのかどうか。
また、タープを買う際にチェックすべき選び方のポイントを紹介します。

筆者のキャンプ歴は30年、過去に数点のタープを購入している。
また、新しくキャンプを始める仲間にも多くのアドバイスをしてきた。

そんな筆者がタープの必要性について考えてみた。
また、自分が買う際のチェックポイントを紹介します。

タープってそもそも必要なの?

タープはキャンプにおけるリビングスペース上部に張る布製の天井である。
キャンプにタープが絶対に必要なのかと言えば、必ずしも必要ではない
ただし、タープは、あれば快適で、間違いなく重宝するアイテムだ。

タープの利点は、雨風を防いでくれることと、晴天の時には日差しを遮ってくれる役割がある。
一般的に考えれば当然のことだろう。

だがもっと大事な役割がある。
それは快適なくつろぎ空間の確保であり、パーソナルスペースの確保である。

タープの下には、テーブルや椅子、キッチン台など置くだろう。
テントが自宅でいうところの寝室ならば、タープはリビングの役割を果たす。

自宅のリビングには家族が集まるが、寝室には集まらない。
キャンプでも同じこと。
タープは、家族や仲間が集まる中心となる場所になるのだ。
例えば、仲間内でキャンプをすると何故か皆タープの下に集まる。雨が降っていないにも関わらずだ。

また、タープはパーソナルスペースを確保してくれる。
※パーソナルスペース:他人に近付かれると不快に感じる空間。距離感。

区画サイトならばさほど気にならないが、フリーサイトの場合は大きな役割を果たす
繁忙期のフリーサイトはさながら戦場だ。
わずかな隙間でもあろうものなら、無理矢理にテントを張ってくる人がいる。
また、真正面に、まるでお互いが見つめ合うような対面式レイアウトしてくる人もいるのです。
そんな時はタープの一辺を下げれば壁になってくれる。

タープは空間の上部に天井を作ってくれる。
少なくともその空間はあなたと家族のスペースだ。
タープがあることで赤の他人は入ってこない。
通行人があなたのスペースを横切ることもなくなるのだ。

タープは、無くても困らないが、あれば間違いなく重宝するアイテムだ。

タープの種類

タープの基本的な構造はとてもシンプル。
一枚の布に支柱となるポールを配置し、張り綱で固定していく。
構造はシンプルでも形状にはいろいろな種類がある。
まずは自分のスタイルにあったタープを選ぶことが大切だ。

ここでは、それぞの種類のタープのメリットやデメリットを簡単に紹介しよう。

1. レクタングラー・タープ

タープの布が長方形になっているタイプ。
比較的広い面積で使用でき、ポールを4~6本使用することが多い。
もちろんメインのポール2本で使用することも可能だ。
一番長い2本のメインポールを結ぶ辺の両サイドに少し短い長さのサブポールを設置。
こうすることで他のタープに比べ、レクタングラー・タープは、最も広い有効スペースを確保することができる

数本のポールを使用するためにやや風や雨に弱い
またうまく設営できていないと、雨天時には天布に雨が溜まるおそれもある。
(ポタポタと雨漏りしたり、最悪の場合水の重みでつぶれます。)
そのため、慣れていないと設営自体はできたとしても、耐久性に不安が残る形になる。

2. ウイング・タープ

ウイングタープは、布が正方形で、メインポールを対角線を結ぶ線で立てるタイプ。
設営した状態が、三角形の羽を広げた鳥のようになることからウイングと呼ばれている。
構造上、両サイドが下がり有効なスペースを確保しづらいというデメリットがある。
逆に最も風や雨などに対して強いというメリットを持っている。
ウイングは、ポールの数が少ない分軽量で、初心者にも立てやすいタープだ。

3. ヘキサゴン・タープ

ヘキサゴンタープは、布の形状が六角形になっているタイプ。類似したものに5角形のペンタゴンもある。

ヘキサゴンは、レクタングラーとウイングの中間的な位置づけのタープだ。
有効な空間の広さが両者の中間である。
ウイングに比べると張り綱の本数が多いため、1本の張り綱にかかる負荷が分散される。
比較的、風や雨に強いタープであると言える。
したがって、子供が誤って張り綱に足を引っかけて抜けてしまっても、いきなり倒壊なんてことは避けられる。

ヘキサゴンは、レクタングラーのように(サブポールを設置して)サイドを持ち上げれば、有効スペースを広く確保することができる。

3. シェルター型・タープ

シェルターは側面に壁があるのが特徴のタープだ。
壁があることで虫が寄ってこれない、風の強い日には風よけになるという非常に大きなメリットがある。
また、張り綱が無くても自立するタイプもあり、位置や向きを変えるのが簡単なのもうれしい。
テントと同一ブランドのタープを使用すれば、テントとタープを隙間なくピッタリと接続できる規格の物もある。
他のタープとは違い壁があることで、プライバシーを守ってくれる代わりに、開放感は失われる。

大きなデメリットは、その重量と設営の大変さだろう。
ほぼロッジ型のテントに近い形状であり重いので持ち上げるのも一苦労だ。
設営は大変でも、快適さを重視したいと言うひとにおすすめだ。

種類まとめ

大人数でキャンプするなら、レクタングラータープがおすすめ。逆に少人数なら張りやすいウィングタープがおすすめ。家族で行くなら、ヘキサゴンタープが張りやすく大きさも丁度よいものが多いのでおすすめです。虫が寄ってこないスペースが欲しいならシェルタータープがよいでしょう。

タープの選び方・ポイント

1. 人数に適した広さを選ぼう

タープ選びのポイントで最も重要なのは広さでしょう。
タープの大きさは小さい物なら約2メートルほど、大きい物なら5メートルを超えるものまで様々。
タープの下にはテーブルやチェアを人数分設置するので、余裕のあるサイズを選びましょう。
また、雨が風を受けてタープ内に横から降り込むこともあります。そういった点も考慮するとやはり大きい方が安心感はあると思います。

目安としては、家族4人ならば、おおよそ4メートル~5メールほどの大きさでよいでしょう。

2. 耐水圧

耐水圧はかんたんにいうと雨に対する強さです。耐水圧が低いと水が浸透してきます。
そこまで気にする必要はありませんが、耐水圧1500mm以上を基準に選んでおけばよいでしょう。

参考までに、一般的な目安は以下のとおりです。
小雨・・・300mm
中雨・・・2,000mm
大雨・・・10,000mm
 嵐・・・20,000mm

※傘の耐水圧は、250mm程度です。

あとがき

少しはタープ選びの参考になりましたでしょうか。

タープは、あれば便利なキャンプのアイテムです。
くつろぎスペースであるリビングを作ってくれます。
しっかり使いこなして快適なキャンプにしたいものですね。

それでは、最後まで読んでくれてありがとん。